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戦後初めて政治の世界が図書館界に積極的に接触し、資金援助を含む図書館事業基本法(仮称)という法律の制定まで目指した「事件」。
文部省(当時)が大学図書館の合理化、近代化を図って大型コンピュータを軸に推し進めた学術情報システムとその後の成果・問題点。
図書館とメディアの本『ず・ぼん』の創刊(1994年)に至るまでの経緯と舞台裏など。
1980~90年代半ばまでに起こった図書館界での運動の歴史を、出来るだけ当時の資料を引用する形で記録する。
[目次]
はじめに
第一章 図書館事業基本法問題
第二章 図書館事業基本法に反対する会と図書館労働者交流会
第三章 学術情報システムとはなにか
第四章 大学図書館問題研究会の学情への取り組み
第五章 学術情報システムを考える会の活動
第六章 図書館を考える会の活動
第七章 矢崎闘争と内藤闘争
第八章 『ず・ぼん―図書館とメディアの本』発行へ
最終章 夢と道楽のはざまで―少し長めのあとがき
参考資料
仕様:四六判/上製/ 248ページ
発刊:2021年2月
発行:ポット出版プラス
[プロフィール]
東條 文規 (トウジョウ フミノリ)
1948年大阪府生まれ。1971年3月同志社大学商学部卒業。
1975年3月同志社大学大学院経済学研究科修士課程修了。
1975年4月より2009年3月まで四国学院大学図書館勤務。
この間、日本図書館協会評議員、日本図書館研究会評議員、
私立大学図書館協会協会賞審査委員歴任。『ず・ぼん』元編集委員。
現香川県図書館学会会長。
著書に『図書館の近代―私論・図書館はこうして大きくなった』(ポット出版、1999年)、
『図書館の政治学』、(青弓社、2006年)、『図書館という軌跡』(ポット出版、2009年)。
共著に『日本の植民地図書館―アジアにおける日本近代図書館史』(社会評論社、2005年)等